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2008年2月 3日 (日)

「安全」の反対語は?

「安心」の反対語といったら、「不安」。
では、「安全」の反対語は?

「危険」が常識的なところだが、ここ数年で変わった気がする。
「偽装」。どこぞの反対語辞書に入らないかな。

「耐震偽装」からはじまったのか。地震大国にとって、耐震偽装は確かに震度8くらいの衝撃だった。このあと、請負を派遣とした「偽装請負」。賞味期限や産地を偽った「偽装表示」。ほかの肉に変えた「食肉偽装」、「偽装食品」……。
次々と偽装が浮上し、疑えないものがないほどの盛況ぶり。偽装大国になったようだ。

消費者の目が肥えてきた。ものがあふれ、過当競争の社会。豊饒さに酔い浸っているわけではなかった。しっかりとした目で買う買わないを選択する時代。選択する余地がなかった時代なら、目をつぶったかもしれない。豊かな時代、信賞必罰の時代にあわない商品は退場させられてしまう。あふれて真偽定まらぬ情報から、わかりやすい論理だけで断罪される。怖さや風評は、ロケットより速く蔓延する。悪者に仕立て上げるスピードと規模は凄まじく、インターネットと肩を並べてしまう。

「もったいないから」と偽装表示した食品。過剰生産による売れ残りや在庫潰しが背景か。初発の「もったいない」が行き着く先が、偽装表示とは! 善意を踏みにじる悪辣な手段。確かに許し難い。

ここに、りんごが2個あるとする。右が有機農法のりんご、左が大量に農薬を使用したりんご。見た目は同じ。素人には区別がつかない。それが店頭に並ぶ。
そこで、有機農法、有機農法、と叫ばざるを得ない。ラベルに有機農法と書かざるを得ない。ここに偽装の目がある。見ても区別しにくいことが、偽装を生む。でも、見分けられるプロがいる。食肉偽装では、肉屋さんがスーパーの肉を見て、表示が違うのでは? と指摘していた。善意のプロが検査して偽装を見抜くことと、良心の呵責に耐えかねた内部告発が偽装を見破る方法だろう。我がマンションも、耐震強度が不安になって調べてもらった。結果、問題なし。納得するしかない。プロを信じるしかない。プロのプライドとは、そんな信用に基づいて出来上がっている、はず。

2月 3, 2008 ニュース |

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