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2006年9月 3日 (日)

時間よ止まれ  不思議な少年

ここで時間が止められたら、って子どもの頃夢想していた。当時、NHKのテレビドラマ「不思議な少年」で、時間よ止まれっ、と叫ぶと、30秒間時間が止まる。この間に悪役をやっつけたり、危ない目にあった人を助けたりする。小僧寿しの社長になった太田博之が少年役だった。

当時のテレビは、ビデオ編集などできなかったのだろう。時間よ止まれって声をかけても、急に動きを止められず、一瞬ずれたり、足や手が震えていたり。出演者が動きを止めるのだが、そうそううまくいかない。動いているー、と声高に叫んだりした。海が出る場面は不思議。波が返したりしている。自然の動きは止められないといっていたが、人間の時間が止まっても自然が動いているという映像が頭に残った。

この夢、結構長いこと温めていた。30秒間時間を止められたら、何する? 頻繁には使えない。確かに1日に1回、いや1週間に1回。とにかく、一度使ったら当分使えない。急を要する場面で使うのだが、それってどんな場面だろう。バスケットで負けているときに時間を止めても、みんなが見ていないから得点を増やせない。テストで誰かの問題を見て、書き写す、などと実利的なことも考えたりもしたが、どちらかというと、何をするのだろうって自分の夢を広げていた。そんな場面がどこにあるのか、30秒後には元の場所に戻らないとまずいわけだから、遠くに行くことはできない。みんなが止まっている間、普通に動いて何をする? と夢想していた。

数十年経った今でも思い出すのだから、よっぽど時間を止める魅力にはまっていたのだろう。ワクワクとしていた。実際30秒で何ができるか、などと考えちゃいない。30秒で元に戻って来るには、10秒ちょっとで何かをして、誰にも知られず元の姿に。みんなが驚くが、誰がやったかわからない。ひとりほくそ笑んでいる。その自分の姿を思い描いて喜んでいた。

9月 3, 2006 日記・コラム・つぶやき, 映画・テレビ |

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