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2006年4月17日 (月)

いま、会いにゆきます - 市川拓司著 竹内結子・中村獅童主演

僕は偏見の固まりである。好きなものを素直に好き、とは言わない質。この頑固さは至る所で問題を引き起こす。その因果は応報ゆえ、致し方ない。

『いま、会いにゆきます』(石川拓司著)もそう。2003年3月発売というから、すでに3年前に発売されたこの本。評判は耳にしていた。ただどこでもいう「恋愛小説」という殺し文句が、僕には「フン、恋愛小説か」という、いつもの態度で無視し続けていた。当時「セカチュウ」こと「世界の中心で愛を叫ぶ」がヒットしていて、まったくバカにしていた(ちなみに僕は「世間の中心で愛を叫ぶ」と信じていた)。

昨年2005年1月出張で関西に行くことになり、東京駅構内の本屋で本を探していた。あの手の本屋は特にそうだが、売れ筋の雑誌や書籍しか置いていない。書店内を3~4回グルグル回り、時間に追われ、エイヨッとレジに出したのがこの本。暇つぶしにでもなれば、と軽い気持ち(言い訳がましい)。新幹線の中で読み始めたら、止まらない。淡々と進む話。頭の中で広がってしまうこの世界。偏見などどこかに吹き飛んでいた。

電車の乗り継ぎ、打ち合わせを1件すましたら、さっそく帰京。早く読んでよ、と催促されるように、電車、新幹線と読みふけり、東京に着く前に読み終えてしまった。目頭が熱くなったが、隣に見知らぬ人が座っている。気持ちの高ぶりを押さえて、感動に身を任せていた。

すでに映画も公開されていた。大好きな竹内結子・中村獅童主演なので、是非にでも観たかったのだが、一人で観るのも寂しいものとズルズル日が過ぎていた。

だいぶ経って、夜中家に帰ったら、娘二人がテレビでDVDを観ていた。声を掛けても無視。観ているのがこの映画。終盤に入っていた。そうか、竹内結子の「いま、会いにゆきます」。遅い夕ご飯を食べ、風呂に入ってから、一人観た。主演の二人、本当にうまい。原作とは違うところもあるが、それは映画。夜中いい年をした親父が涙を流して観ていた。

これって、テレビドラマにもなった。日曜9時からということもあり、1回を抜いて通しで観た。テレビドラマは、かなり手を加えているので、興味津々。まあ期待を裏切られるところもあったが、まあまあと納得。

で、昨日テレビで映画をやっていた。分かり切っているのに、誰憚ることなくテレビの前を占拠。二度目なのに涙が止まらない。こんな話ないよねって毒づきながら、いやあるある、と幻想世界を彷徨う。涙を流すとスッキリなどと言い訳しながら、感動の涙が止まらない。こりゃ恋愛小説じゃない、生死を超えた生き方だなどと、訳のわからない屁理屈。偏見もここに至ると、恐れ入る。
本当にいいです。

ちなみに「セカチュウ」、本は読まなかったけど、映画をテレビで観ました、恥ずかしげもなく。だって、長沢まさみだもの。

『いま、会いにゆきます』(市川拓司著)
映画 竹内結子・中村獅童主演
おすすめ度:★★★★☆

4月 17, 2006 映画・テレビ, 書籍・雑誌 |

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